2012年07月30日

くろの膵臓腫瘍について


犬の膵臓腫瘍は稀らしく、たしかにネットで事例を検索しようとしても、ほとんどヒットしません。


犬の膵臓腫瘍自体、たしかに珍しいのかもしれません。

でも、私個人は、膵臓腫瘍は発見自体が難しいため、それとわからないまま、ワンちゃんが儚くなってしまうことの方が多いのでは、と思っています。


くろも、何度もレントゲンやエコーをとっていながら、お腹を切り開いて、はじめて見つかったぐらいです。


このブログ、同病に罹った他のワンちゃんの参考になれば、との趣旨もあるので、今日はくろの膵臓腫瘍が引き起こした症状について書き残しておこうと思います。


以下、「記録」なので、少し長めです。

そして、「ブログ記事」というより、「記録」を意識して書いています。

多く書いた方が、検索でヒットされやすくなるので、キーワードと思われる言葉を意識しつつ、わざと長めに書いてます。

で、こういう趣旨なので、今日の記事は「コメントは受け付けない」設定にしました。

悪しからずご了承ください。


@ 体重減少

くろの異変が、最初に明確な形で現れたのが体重でした。

当時の体重減少については、こちらのブログ記事を参照ください。→ 


A 元気喪失

体重減少に並行して、なんとなく、今までより体を休めていることが多くなった感じはしていました。

くろの場合、普段からソファでグダグダしているタイプだったので、それほど目立たなかったのですが、それでも、「なんか、寝ている時間が多くなったな」とは感じていました。


腫瘍は、ジワジワと体をむしばんでいく病気。

なので、元気喪失も、「なんとなく、いつもより元気ないかな・・・」ぐらいの形で現れてきます。


決定的にどこかを痛めているわけではないので、おやつなんかあげると、全くいつもどおり元気な様子を見せたりします。

なので、「気のせいかな・・・」とも思ってしまったりもします。


明確な異変はなくても、飼い主のカンとして 「何かおかしい」 というサインは、とても重要だと思います。


B 嘔吐

くろは、もともと、よく戻すコでした。

理由は、ちょっと興奮したり、たまの手作りごはんを喜んで一気食いしたり、変なものを口にしたり、といったこと。


ですが、「なんか、ちょっと嘔吐の回数が多い気がするな・・・」という様子が、体重減少と並行して現れていました。


体重減少と嘔吐が気になって病院に連れて行き、その時の診断が、胆嚢と肝臓に問題がありそうだ、ということで、そのお薬を飲ませてからは、ピタッと嘔吐は止まりました。


C 貧血

体重減少と嘔吐が気になって病院に連れて行ったのが、2月13日。

その時、血液検査をしてもらいましたが、異常値は肝臓数値のみ。

それから約1カ月後の3月17日、薬の効果か肝臓数値は改善していたものの、PCV値が12%という極度の貧血を示す数値が出てしまいました。


この貧血は、当時はわかりませんでしたが、膵臓腫瘍が原因でした。


D 触診による腫瘍検出

3月17日以降、貧血改善のため、ステロイド剤(ブレドニゾロン)、免疫抑制剤の投与を始めたものの効果なく。

「もう手の打ちようはないのか」と行き詰ったところで、触診で腫瘍が検出されたのが4月19日のこと。


それ以前も、触診はずっとしてもらっていました。

この時、触診で確認されたのは、膵臓腫瘍ではなく、転移した小腸の腫瘍だった様子。


2月13日にはじめて健診を受けてから、腫瘍が見つかるまで、2カ月近く。


これは、獣医師の能力の問題ではない、と私は思っています。

それだけ、膵臓腫瘍を見つけるのは難しい、ということだと思います。


E 開腹手術

触診で腫瘍が検出されるも、レントゲンには何も写らず。

4月21日に開腹手術をしてはじめて、膵臓に腫瘍があることがわかりました。


そして、この段階で、その腫瘍は、かなり大きなものでした。

そんな大きな腫瘍でも、膵臓という場所ゆえ、レントゲンには何も写っていなかった。

ちなみに、CTでなら、わかるようです。


F 再び嘔吐

膵臓に腫瘍がある、とわかってから、獣医の先生には、いずれ激しい嘔吐の症状が出る、と言われていました。

膵臓腫瘍が膵炎を引き起こし、膵炎の嘔吐というのは、「ものすごい」とも聞かされていました。


どうスゴイかと言うと、食べたモノも胃液も何もかも出してしまって、それでも吐き気は収まらず、最後は血みどろのモノを吐くようになる・・・ とか。


くろの嘔吐の症状が始めて出たのは6月1日のこと。

体重減少が始まった年明けから膵臓腫瘍が少しづつ大きくなっていたと想像されるので、それを考えると、はっきりと「膵臓に異常がある」という形で症状が現れるまで5カ月近くかかったことになります。


一度、嘔吐の症状が出始めてからは、日を追って悪化していきました。

最初は数日に一度の割合だったのが、毎日に、そして日に何度も、と、嘔吐の頻度が増して行きました。


ただ、くろの場合、獣医の先生が言うような、「血みどろのモノを吐く」ということには、最後までならなかった。


最初は、黄色い液体を吐いていました。

その後、黄色い液体ではなく、白い泡を吐くようになりました。

そして、何も吐きださないけれど、何かを吐きだそうと嘔吐の症状だけを見せるようになりました。


黄色い液体は胆汁で、白い泡は胃液なのだそう。

獣医師の先生が言うには、胃液を吐く方が、胆汁を吐くよりも、嘔吐の症状としては軽いのだとか・・・


その後、白い泡もあまり吐き出さなくなりましたが、嘔吐の症状はおさまらず。

並行して、食欲は落ちて行きました。


嘔吐の体力消耗と食欲低下で、目に見えて体力が落ちて行ったのが6月終わり頃です。


最後の2日は、自分から飲んだ水さえ、戻していました。


G 下痢

これは膵臓腫瘍が原因、というより、体全体が蝕まれた結果だとは思います。


獣医師の先生には、「下痢の症状が出ると怖い」とは言われていました。

ひどい下痢の症状がはじめて出たのは、旅立つ2日前の7月12日のこと。

その日は、日中と夜中と、2回、下痢しました。


翌日、下痢止めのお薬をもらってすぐに飲ませるも、7月13日-14日の夜中にかけて、下痢。

その後、息を引き取りました。


息を引き取った直接の理由は私にはわかりませんが、下痢による脱水症状と体力低下による衰弱かな、とは思っています。



総じて

くろの膵臓腫瘍は、年明けから徐々に大きくなったものと思われます。

でも、膵臓に異常が生じたサインである嘔吐や血糖値の上昇等の症状がずっと現れず。

現れたのは貧血の症状だけ。


結局、酷い嘔吐が始まったのが6月1日で、もうこのタイミングでは、ほとんど末期に近かったということになります。


くろは、お腹を切り開いたので、膵臓腫瘍がわかりました。

何度も言うようですが、レントゲンには影ひとつ、写らなかった。


開腹手術も、くろがまだ若く、体力があったからできたこと。

もう少し高齢なら、無理だったと思います。

結果、何の病気か分からないまま、命を落とすこととなっていたでしょう。


私が今回感じたのは、犬の膵臓腫瘍は稀であるが故、動物病院の先生は、血液検査等で明確な異常値でも出ない限り、膵臓腫瘍、という可能性自体を考慮に入れないようだ、ということ。

最初から 「ありえない」 と考えているフシがあります。


恐らく、貧血や嘔吐や下痢の症状は、膵臓腫瘍以外の病気でも現れるのだと思います。

でも、レントゲンやエコーや血液検査を精密にしても、どうしても病気の原因がわからないとき、膵臓腫瘍、という可能性を疑ってみることも、原因解明のひとつの方法であるように思います。


膵臓は、体の奥まったところにある臓器です。

表(=血液検査、レントゲン、エコー等)に現れない、ということは、裏(=膵臓)に何かが隠されている、ということではないのか、と、素人考えかもしれませんが、今回、私は痛切に感じました。






posted by Maggie at 20:37| 闘病日記